「ルフィ」ら４人同時送還は難しく…フィリピンで２人の公訴棄却持ち越しに - 読売新聞オンライン

　【マニラ＝小峰翔、安田信介】関東など各地で相次いだ強盗事件を巡り、フィリピンで拘束中の男４人のうち、女性への暴力などの罪に問われている２人の裁判が２日、現地の裁判所であった。日本への強制送還に向け、検察官は公訴棄却を求めたが、判断は７日以降に持ち越された。比当局が表明していた４人の同時送還は難しくなってきた。

　現地の入管施設で拘束されているのは、特殊詐欺に関与したとして警視庁が窃盗容疑で逮捕状を取っている渡辺優樹（３８）、今村磨人（３８）、藤田聖也（３８）、小島智信（４５）の４容疑者。このうち渡辺、小島両容疑者の裁判が２日に開かれた。

　２人は元妻やパートナーの女性に対する暴行の罪に問われている。同国では刑事裁判中の被告は強制送還できない規定があり、検察側は２日、送還逃れのための告訴だったとして公訴の棄却を求めた。

　弁護人によると、この日の審理で裁判所は結論を出さず、７日に次回公判の期日を指定した。両容疑者はオンラインで参加したが、「ストレスを抱えているような表情だった」という。

　同国の司法省によると、残る２人のうち今村容疑者も同様の裁判をしていたが、１月下旬に公訴が棄却された。藤田容疑者についても３日に裁判が開かれ、公訴棄却の可能性がある。

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