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落ち着かぬ桜浜 飼育員「大丈夫だよ」 パンダ永明ら帰国の途 - 毎日新聞

中国への返還のため、トラックに乗せられた永明、桃浜、桜浜の3頭のパンダ=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで2023年2月22日午前9時53分、竹内之浩撮影
中国への返還のため、トラックに乗せられた永明、桃浜、桜浜の3頭のパンダ=和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで2023年2月22日午前9時53分、竹内之浩撮影

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」から中国に返還されるジャイアントパンダ永明(エイメイ)(雄30歳)と、双子の娘の桜浜(オウヒン)、桃浜(トウヒン)(共に8歳)が22日、園を出発し、関西国際空港からチャーター便で四川省の成都へ向かった。到着後は繁殖研究施設で暮らす予定だ。

 飼育舎を出た3頭はおりに入れられ、トラックに積み込まれた。桜浜は落ち着かない様子で動き回り、飼育スタッフが「大丈夫だよ」と声をかけた。永明と桃浜は竹やリンゴを食べ、普段通りの様子だった。

 3頭には今津孝二園長ら4人が同行する。飼育スタッフ、真柴和昌さん(36)は「永明は竹のより好みが激しくて手を焼いたが、こちらも成長させてもらった。桜浜と桃浜は自分の子供のように見ていた。3頭を無事に届けられるようサポートする」と話した。

 永明は1994年の来園以来、28年間で16頭の子供をもうけた。うち11頭が中国に渡り、4頭が繁殖に成功。孫とひ孫を含めると40頭以上の一大ファミリーを形成している。桜浜と桃浜も現地で交配相手を探す。一方、園に残るのは全て雌の4頭となる。今津園長は「永明のような雄を一日も早く迎え入れられるよう、積極的かつ慎重に中国と話を進めている」と語った。【竹内之浩】

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