少子化対策の強化をめぐり、自民党は焦点となっていた児童手当の所得制限の撤廃のほか、小中学校の給食費の無償化などを盛り込んだ論点整理の案をまとめ、近く政府に提言する方針です。
自民党の論点整理案では「こどもまんなか」の対策を講じ、「すべてのこどもと子育てを祝福し応援する社会を実現する」としています。
具体的には、若年層が結婚できる経済環境をつくるため
▽賃上げや、
▽新婚世帯への住宅支援などに取り組むとしています。
そして、子育て世帯への支援として、
▽出産にかかる費用などへの公的保険の適用を検討するとしているほか、
▽児童手当については党内に慎重論もあった所得制限の撤廃を明記し、支給対象年齢の引き上げや多子世帯への加算も行うとしています。
さらに、
▽小中学校の給食費の無償化や、
▽高等教育費の支援の大幅拡充、それに
▽育児休業給付金の充実なども盛り込んでいます。
自民党は週内にも論点整理をまとめて提出する方針で、政府が今月末をめどにまとめるとしている少子化対策を強化するための具体策のたたき台に反映させたい考えです。
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