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日本維新の会、新代表に馬場伸幸氏 共同代表に吉村知事 - 日本経済新聞

日本維新の会は27日投開票の代表選で馬場伸幸氏を新代表に選んだ。足立康史、梅村みずほ両氏を破った。馬場氏は選出後、共同代表に吉村洋文大阪府知事を指名した。党設立メンバーで前任の松井一郎氏(大阪市長)の路線を継承し、政権交代を狙える勢力を目指す。

国会議員や地方議員ら「特別党員」600人弱と党費を2年以上継続して払う「一般党員」2万人ほどがともに1票ずつを投じた。馬場氏は8527票を獲得した。足立氏は1158票、梅村氏は1140票だった。

馬場氏は選出後のあいさつで「しっかりと改革を前に進め、維新を自民党と対峙できる政党に育てていきたい」と述べた。藤田文武幹事長ら党三役を続投させる考えも示した。「松井氏がしてきたことを継承し、新たな飛躍につなげたい」と述べた。

演説会などで「維新を育てていただく以外に自民党をしゃきっとさせる方法はない」と主張してきた。「野党第1党になって10年間で政権を取れなければ未来永劫(えいごう)無理。維新を解散した方がましだ」とも発言した。

維新は2023年春の統一地方選でいまの1.5倍となる600人以上の地方議員を当選させる目標を打ち出す。次期衆院選で野党第1党を、さらに10年以内に政権交代を実現する構想を描く。

一方で選挙戦を通じて党内のガバナンスの欠如が相次いで問題になった。馬場氏推薦人の衆院議員が、馬場氏の名前が書かれた複数の支援者の投票用紙をまとめて投函(とうかん)したとツイッターで公開した。

党支部が管理する党員名簿が馬場氏陣営に提供されるなど、代表選のルールから外れた行為も取り沙汰された。足立氏は代表選の無効を求める異議申し立てをし「代表選は公平・公正でも透明でもない」と訴えた。

党幹部は「代表選を含め党規約や組織体制の強化は今後の懸念事項だ」と指摘する。

日本経済新聞の8月の世論調査で、維新の支持率は13%だった。自民党の46%とは差がある。実際に政権交代を実現しようとすれば他党との連携も問われる。

馬場氏は政策が合致する人の合流を求める発言を繰り返してきた。他党の議員も含めた勢力の糾合を探る。

関西学院大の善教将大教授は「自民支持層の票を奪えるかがこれからの課題になる」と話す。「子育て・教育政策や社会保障、ジェンダーバランスなどの施策が世論の意向と合致すれば支持のウイングが広がる可能性は高まる」との見方を示す。

同志社大の吉田徹教授は「日本維新の会が単独で政権交代をするのは難しい」とみる。「非自民の連立政権をつくるか、自民、公明両党を過半数割れに追い込んで自民党と協力する体制を築くか、いずれかを選択する必要がある」を語る。

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