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山形県に大雨特別警報 「数十年に一度の大雨」気象庁が発表 - 朝日新聞デジタル

 前線や低気圧の影響で3日、東北や北陸は大雨に見舞われ、山形県新潟県では記録的な豪雨となった。気象庁は午後7時15分、山形県に大雨特別警報浸水害)を発表した。県警によると、山形県飯豊(いいで)町で車1台が川に流されたとの情報があるほか、道路の冠水や住宅の浸水が相次いで確認されている。

 大雨特別警報が発表されたのは、山形県南部の米沢市南陽市、高畠町、川西町、長井市、飯豊町の6市町。特別警報は5段階ある警戒レベルで最も危険度が高いレベル5にあたる。大雨特別警報が発表されるのは全国で今年初めて。

 国土交通省によると、長井市の最上川の小出水位観測所で午後8時50分、はん濫危険水位(12・8メートル)を超える13・3メートルの水位を観測した。

 6市町では道路への土砂の流入、住宅浸水などの被害が発生した。飯豊町では同日午後5時55分ごろ、小白川に架かる県道の大巻橋が崩落し、通行中の車1台が流されたと通行人から110番通報があった。県警長井署によると、車は崩落現場の付近から大雨で増水した川の下流に向かって流されたという。乗車人数は不明で、車は午後9時時点で見つかっていない。

 このほか、同町で道路への土砂流入、高畠町で住宅浸水、長井市内の各地で道路の冠水などが確認された。県によると、午後9時10分現在、河川の増水などによる危険が高いとして、飯豊町、南陽市、高畠町、川西町、長井市が緊急安全確保を出した。米沢市と小国町は避難指示を出した。

 また新潟県は、山形県に隣接する村上市の三面(みおもて)ダムが満水に近づいているとして、同日午後10時5分に緊急放流を始めた。同市は下流の三面川近くに住む住民に避難を呼びかけている。

 前線や低気圧の影響で、この日朝から東北北部で降った強い雨は、昼ごろから東北南部や北陸に南下。午後には山形、新潟両県に線状降水帯の発生も確認された。この日午後9時までの12時間降水量では、新潟県村上市334・5ミリ▽山形県飯豊町251・5ミリ▽同県小国町247・5ミリを記録。いずれも観測史上最多を更新しており、8月1カ月の平年の降水量を上回る大雨となった。

 東北から西日本では4日にかけて大雨となる見通し。同日午後6時までの24時間予想雨量は、いずれも多いところで、東北180ミリ▽北陸130ミリ▽関東甲信、近畿100ミリ。同庁は山形県では最大級の警戒を呼びかけている。

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