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立民、不信任案提出も迫力なし 自民は同日選匂わせ揺さぶりも - 産経ニュース

岸田文雄内閣の不信任決議案を岡田憲治衆院事務総長に提出する立憲民主党の西村智奈美幹事長(左)=8日午後、国会内(矢島康弘撮影)

立憲民主党が8日、衆院に岸田文雄内閣と細田博之衆院議長に対する不信任決議案を提出した。15日の今国会会期末を前に最大の見せ場を作り、直後の参院選になだれ込む算段だが、追及姿勢は迫力を欠き、他の野党の視線も冷ややかだ。自民党には立民に揺さぶりをかけようと、衆参同日選の可能性に触れる動きもあり、与野党のつばぜりあいが激しくなっている。(千葉倫之、沢田大典)

「岸田内閣は責任を果たしていない。異次元の物価高は政治がもたらした失敗作だ」

立民の西村智奈美幹事長は両不信任案を提出した後、記者団の前で語気を強めた。馬淵澄夫選対委員長は細田氏の一連の問題発言やセクハラ疑惑を挙げて「その任に当たらず」と強調した。泉健太代表は出張で不在だった。

細田氏をめぐっては8日、週刊文春が新たな疑惑をオンラインで報じた。昨秋の衆院選で、細田氏に公職選挙法違反の疑いがあるとの内容だ。立民は同日、国会に総務省の担当者らを呼んでヒアリングを実施。今国会では週刊誌報道に基づく疑惑追及は控えてきたはずが、結局は他力本願に回帰した。とはいえ、出席議員は4人だけで、追及の熱気は乏しかった。

立民は提出にあたり、西村氏らが野党各党を回って賛同を求めたが、逆に距離感ばかりが際立った。

国民民主党は両不信任案に同調しない方針だ。古川元久国対委員長は記者会見で「ただ出して姿勢を示すということでは従来の野党像から変わらない」と冷めた口調で語った。

日本維新の会は議長不信任案には採決時の退席で臨むが、内閣不信任案には反対する。馬場伸幸共同代表は記者団に「夏が来たら盆踊り。会期末には不信任」と立民の対応を皮肉った。

立民は共産と距離を置くため、今回は共同提出を呼びかけなかった。共産は賛成する見込みだが、党関係者は「決意も覚悟も伝わってこない」と突き放した。

一方、自民党の高木毅国対委員長は不信任案について「粛々と否決する」と記者団に語った。公明党の石井啓一幹事長も「内閣はしっかり仕事をしており、支持率も高い」と同調した。

自民では、野党の足元を見透かすように、内閣不信任案の提出を機に衆院を解散し、参院選と同時に衆院選を行う同日選の可能性に触れる動きもある。

高木氏は衆院解散の可能性について「首相の専権事項だが選択肢の一つだ」と言及した。7日夜、首相や高木氏、遠藤利明選対委員長らが会食した場では、同日選の話題も出たという。出席者に水を向けられた首相は何も答えなかった。

与党には余裕も感じられる。自民の茂木敏充幹事長は8日の政府与党連絡会議で「参院選が間近だからといって不信任案提出となれば、立民をみる国民の目は一層厳しくなるのではないか」と語った。

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