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オズウイルスで世界初の死者マダニ媒介か 茨城の70代 - 日本経済新聞

厚生労働省と茨城県は23日、マダニが媒介するとみられる「オズウイルス」に感染した茨城県の70代女性が死亡したと明らかにした。このウイルスは2018年に日本で発見され、野生動物や人に感染した可能性は報告されていたが、人での発症や死亡の報告は世界で初めてという。

国立感染症研究所によると、感染が必ずしも致死的な状況につながるわけではないが、症状や危険性については、さらに調査する必要があるとした。

県などによると、女性は22年の初夏に発熱や倦怠(けんたい)感などの症状が出て医療機関を受診。肺炎と診断されたが症状が悪化し入院した。右太ももの付け根に血を吸った状態のマダニが見つかった。入院から26日後にウイルス性心筋炎で死亡した。

感染研によると、オズウイルスは愛媛県のタカサゴキララマダニから初めて検出された。関東以西に広く分布している。これまでの調査で、ニホンザルやイノシシなどの野生動物からウイルスに対する抗体が確認されている。人で抗体が見つかった調査結果もあるが、発症例や死亡例はなかった。

厚労省の担当者は「草むらに入るときはマダニにかまれないように肌の露出を減らすことが大切だ」と呼びかけた。〔共同〕

国立感染症研究所名誉所員の西條政幸札幌市保健福祉局医務・健康衛生担当局長の話 肌を露出しないといった、これまで通りのダニ対策を続けていれば、過剰に心配することはない。今回は茨城県で見つかったが、国内の他の地域で広がっていることも予想される。ダニにかまれて体調が悪くなったら、積極的に医療機関に相談してほしい。今後、この感染症の特徴や流行地域などを明らかにする研究が必要だ。

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