Search

当選同期の「YYコンビ」大阪ダブル選で勝利、新世代へのバトンタッチ訴え - 産経ニュース

会見に臨む吉村洋文氏(右)と横山英幸氏=9日午後、大阪市北区(柿平博文撮影)

9日投開票の大阪府知事・大阪市長のダブル選は4年前と同様、地域政党「大阪維新の会」が完勝を収めた。党創設者の松井一郎氏(59)が政界引退を決め、存在感の低下も懸念されたが、松井氏の後継として市長選に立った新人の横山英幸氏(41)が早々と当選を確実に。今や全国区の知名度を誇る党代表、吉村洋文氏(47)も、他候補を全く寄せ付けず知事選で再選し、難なく「世代交代」を成し遂げた。

投票が締め切られた午後8時ちょうどに、報道各社が一斉に吉村、横山両氏の当選確実を速報した。

「この12年間の維新の政治、府政と市政が間違っていなかったということ。さらに加速させていけという市民の声だと思う」。30分後に大阪市内で開いた会見で、吉村氏は勝因をこう分析した。

平成23年11月のダブル選以来、府市のトップを維新が握る。かつて「府市あわせ(不幸せ)」とも揶揄(やゆ)された二重行政の解消、府市の一体的な政策展開という「維新政治」が今回も信任を得た形だ。

横山氏は前任の松井氏までの市政改革を引き継ぎつつ「守りに入らず、新しいことに挑戦する自治体でありたい」と抱負を語った。

知名度ゼロの挑戦者-。横山氏自身がこう表現したように、抜群の知名度を誇った松井氏の後継候補として、横山氏の名前をどこまで浸透させられるかが今回のダブル選の焦点だった。

維新は昨年12月、党内予備選という初めての手続きで、府議だった横山氏を市長選立候補予定者に決定すると、吉村氏も間を置かずに知事選への再選出馬を表明。非維新勢力が対立候補を決めあぐねる中で年明けからは松井氏を伴って党員向けの集会を重ねるなど着実に足場を固めてきた。

もともと吉村、横山両氏は平成23年4月に実施された統一地方選の地方議員選で維新候補として立ち、ともに議席を得た当選同期の間柄。松井氏は年齢も近いこの維新生え抜きの2人を「吉村世代」と呼び、応援演説では2人を「YYコンビ」と呼んで、セットでの当選を訴えた。

2人は維新の看板政策「大阪都構想」の是非を問う2度の住民投票を最前線で推し進めてきたが、いずれも否決。松井氏は否決の責任を取って政治家引退を表明する一方で、「今の大阪の政治の中心はこのメンバー。安心して交代しようよということなんです」と吉村世代へのバトンタッチを選挙戦でも繰り返し訴えた。

ふたを開けてみれば、市長選でも前回同様の圧倒的な勝利。横山氏は「府議としてやってきたが知名度もない。府市一体で進めてきた改革への信任、松井・吉村両氏への信任。改めて府市一体の成長を、多くの市民が望んでいると肌で感じた」と謙虚に話した。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細
https://ift.tt/qK3xrf2
日本

Bagikan Berita Ini

0 Response to "当選同期の「YYコンビ」大阪ダブル選で勝利、新世代へのバトンタッチ訴え - 産経ニュース"

コメントを投稿

Powered by Blogger.