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直前に妻「何かされるかも」 投げ落とし殺害容疑の事件 - 朝日新聞デジタル

 東京都国立市の都営住宅9階から妻(当時41)を投げ落として殺害したとして夫(44)が逮捕された事件で、妻が死亡の直前、母親に「(夫から)何かされるかも知れない」と怖がる内容のメッセージをLINEで送っていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、夫婦間に何らかのトラブルがあったとみて調べている。

 警視庁は1日、同市青柳2丁目、会社員高張(たかはり)潤容疑者(44)を殺人容疑で逮捕したと発表した。

 捜査1課によると、逮捕容疑は昨年11月29日夜、当時住んでいた都営住宅(12階建て)の9階の部屋で、妻の麻夏(あさか)さんをベランダから投げ落として胸部損傷で殺害したというもの。遺体の状況から、首を圧迫するなどして気を失わせたとみられるという。調べに対し、高張容疑者は「何もしていません」と供述し、容疑を否認しているという。

 高張容疑者は翌朝、「妻がベランダ下に倒れている」と110番通報し、警察官に「前日午前に口論になった。自殺したようだ」と説明した。ただ、司法解剖で麻夏さんが窒息していたことが判明。自身でベランダに触れて飛び降りた痕跡がなく、自殺をする背景事情も確認できなかったという。

 麻夏さんは離婚することも考えていたとみられ、死亡した29日の夕方に母親にLINEで相談していたという。

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