若田光一さん搭乗のクルードラゴン打ち上げ…ロシアの飛行士も初めて同乗 - 読売新聞オンライン

　【ケネディ宇宙センター（米フロリダ州）＝冨山優介】宇宙航空研究開発機構（ ＪＡＸＡ（ジャクサ） ）の若田光一・宇宙飛行士（５９）ら４人を乗せた米スペースＸ社のファルコン９ロケットが５日正午（日本時間６日午前１時）、米フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。

　６日午後（同７日午前）、４人が乗った宇宙船クルードラゴンが国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）へ到着する予定だ。若田さんの宇宙飛行は日本人最多の５回目を記録した。４人はＩＳＳに約半年間、滞在する。若田さんのＩＳＳ長期滞在は２００９年、１３～１４年に続く３回目となる。

　滞在中、若田さんは日本実験棟「きぼう」で、月面探査車の開発に生かすため潤滑剤などの性質を調べるほか、宇宙滞在が加齢に与える影響を調べる生物実験などを行う。来年には、ＪＡＸＡの古川聡飛行士（５８）がＩＳＳでの長期滞在を始める予定だ。

　クルードラゴンに若田さんと同乗したのは、米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の飛行士２人と、ロシア国営宇宙機関ロスコスモスの飛行士１人。今回初めて、クルードラゴンにロシアの飛行士が搭乗した。ロシアのウクライナ侵略で米露間の緊張が高まる中、宇宙分野での協調姿勢は維持された形となった。

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