「彼は特別な選手で特別な人間だ」…歴史刻んだ大谷翔平にチームメートら最大級の賛辞 - 読売新聞オンライン

　【オークランド（米カリフォルニア州）＝帯津智昭】エンゼルスの大谷翔平選手（２８）が５日（日本時間６日）、今季最終戦で再び歴史に名を刻んだ。現在の大リーグで初となる、規定投球回と規定打席を同一シーズンでクリア。チームメートらは最大級の賛辞を贈った。

　大谷選手は８月、「野球の神様」と呼ばれたベーブ・ルースが１９１８年に記録した「２桁勝利・２桁本塁打」を達成したばかり。今度は、二刀流の先駆者であるルースさえ到達していない偉業となった。

　６月から指揮を執り、来季は監督に昇格するエンゼルスのフィル・ネビン監督代行は「彼は特別な選手であり、特別な人間だ。グラウンドに立つと、素晴らしいことが起こると予感させる」と絶賛。アメリカン・リーグ最優秀選手（ＭＶＰ）を３度受賞した実績があるマイク・トラウト選手も「信じられない。５日おきに投げ、あれだけの数字をたたき出すのは格別なことだよ。彼が毎日行う歴史的なことの一部に参加でき、本当に楽しい」と破顔した。

　大リーグ公式サイトは５日、「大谷が信じられない１年の締めくくりに、さらなる歴史を刻む」との見出しで今季最終戦を詳報した。大谷選手が登板する試合はファンが通常よりも多く集まり、この日のオークランドの客席にも、大谷選手の背番号１７のユニホームを着たファンの姿が目立った。

　大谷選手が投打の二刀流で活躍したことを受け、大リーグは今季から、先発投手が降板後も指名打者として打線に残ることができる新規定を作った。通称「大谷ルール」と呼ばれており、今月に入り、インターネットの辞書サイト「ディクショナリー・ドットコム」に新語として登録された。

Adblock test (Why?)